海外見学旅行「インド洋からビクトリア湖まで,リフトバレー横断の旅」2005年3月(終了)
海外見学旅行
「インド洋からビクトリア湖まで,リフトバレー横断の旅」
内 容:
東アフリカ,ケニア共和国のインド洋岸の港町モンバサから,内陸のアフリカ最大の湖,ビクトリア湖まで,約八百キロメートルを東西に横断する旅である。アフリカ大陸の典型的な地形・地質と,サバンナ植生を中心とする自然景観,そして約二千メートルの高度変化も含めて移り変わる土地利用変化と人々の生活など,約八百キロメートルをほぼ東西方向に横断する旅である。 この間,アフリカ大陸を引き裂く大地溝帯,リフトバレーの典型的な断層崖を横断する。リフトバレーの底には,ナイバシャ湖やナクル湖などの湖と考古遺跡を包含する湖岸段丘が発達し,湖の間には活動歴の新しいものも含む新旧の火山群とその堆積物が分布する。
インド洋岸には,裾礁タイプのサンゴ礁が発達し,イスラム文化も見られる沿岸地域は隆起サンゴ礁の海岸段丘になっている。その内陸側には第三紀層および中生層からなる台地や丘陵が発達する。さらに内陸へ向かって徐々に高度をあげつつ,おもに先カンブリア紀の基盤岩類を母岩とする波状地形であるぺディプレーンがひろがる地域となる。多くの人々が想像する,サバンナと野生動物,そして起伏の緩やかな「アフリカらしい風景」の地域である。 そして高度千五百メートル付近に達すると首都ナイロビがある。ここから先述のリフトバレーを横断し,ビクトリア湖へ向う。途中広大なお茶のプランテーションで有名なケリチョを経由して,ビクトリア湖岸の町キスムに達する。
アフリカ大陸を代表する地形・地質,サバンナをはじめとする自然景観,植民地時代の影響を残しながらも自立するケニアの姿を,牧畜民の放牧風景,あるいは農地や牧場,さらに工場など,さまざまな土地利用景観を通して考え,人類起源の古から,民族問題,地球環境問題まで地球上で生起する諸現象に思いを馳せる壮大な横断旅行である。
旅行期間:2005年3月1日(火)~3月11日(金)10泊11日
旅行行程: (注:行程の詳細はまだ変更になることがあります。また,ホテルも変更の可能性があります。)
3月1日 成田発(機中泊)
2日 ナイロビ経由モンバサ着(モンバサ・ホワイトサンズホテル泊)
3日 モンバサから北のマリンディ間,隆起サンゴ礁ほか史跡,リゾート開発など観察(モンバサ・ホワイトサンズホテル泊)
4日 モンバサからツァボ西国立公園,サバンナ景観と野生動物の観察(キラグニロッジ)
5日 ツァボ西国立公園から波状する緩斜面のペディメント地形と島状丘(インゼルベルグ)地形,赤色風化露岩地形ヤッタプラトー(大規模な地形の逆転)(ナイロビ・フェアービューホテル泊)
6日 ナイロビ発,博物館見学後,リフトバレー観察(ナクル・メリカホテル)
7日 ナクル発,ナクル湖および周辺火山観察後,ビクトリア湖岸(キスム・サンセットホテル)
8日 キスム発,ケリチョの茶園,ナイロビ着(ナイロビ・フェアービューホテル泊)
9日 ナイロビ発
10日 アムステルダム着/発
11日 成田着
企画主催:(社)東京地学協会
旅行主催:(株)道祖神
案 内 者:堀 信行( 東京都立大学大学院理学研究科教授) Tel: 0426-77-0111(内線3874),0426-77-2604(研究室直通),E-mail:
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現地では,主にバスでの移動となります。また現地でのサポーターが付きます。 募集人数:二十数名 対 象:地学に興味を持つ一般の方々
費 用:約37万円から40万円の予定(参加人数によっても変化します)
申込締切:2005年1月7日(金)
申込方法:はがき・ファクス・E-mailに必要事項を記載してお送りください。複数参加の場合は,全員分を記入してください。
〔記載事項〕名前・住所(連絡先),電話(ファックス)番号,E-mail,年齢,職業
〔送付先〕
はがき 〒102-0084 千代田区二番町12-2 東京地学協会海外見学旅行係 宛
ファクス 03-3263-0257 東京地学協会海外見学旅行係 宛
e-mail:
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