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第303回地学クラブ講演会「最近の助成研究から」のお知らせ
第303回地学クラブ講演会(12月)の予定が決まりましたのでお知らせします。一般(非会員)の方々も気軽にご参加下さい。多数の方々のご来場をお待ちしています。
日 時:平成29年12月15日(金)14:30 ~ 16:45
場 所:アルカディア市ヶ谷(会場は当日入り口に掲示します。)
東京都千代田区九段北4-2-25 (電話)03-3261-9921
交 通:地下鉄有楽町線・南北線・新宿線・JR中央線「市ヶ谷駅」下車2分
講演1「甑島列島における白亜系を含む東アジア東岸の白亜紀後期の海生動物相の復元」
講演者:三宅優佳(薩摩川内市甑はひとつ推進室)
要 旨:
上部白亜系姫浦層群が分布している鹿児島県の甑島列島において、海生層から産出するアンモナイトや二枚貝などの軟体動物化石と放散虫などの微化石から、海生動物相の復元を試みる。その後、天草地域に分布する姫浦層群のデータも踏まえ、姫浦層群全体の海生動物相の変遷を検討する。さらに、他地域の上部白亜系から産出する海生動物相と比較を行う。
講演2「トンレサップ湖の拡大が洪水特性および微地形の形成に与える影響に関する研究」
講演者:南雲直子(土木研究所)
要 旨:
カンボジア中央部にあるトンレサップ湖は雨季には乾季の3~5倍程度面積が拡大する。湖の拡大と流出河川であるトンレサップ川等との関係を議論した研究は増えつつあるが、湖(下流側)と流入河川(上流側)の洪水が出合い、浸水が深刻化すると考えられる湖岸の洪水特性や地域の住み方、流入河川の洪水・土砂運搬過程に関する研究事例は少ない。そこで、湖と流入河川の水位・流量変動が湖岸の微地形や洪水特性、地域の暮らしにどう作用しているのか明らかにすることを目指した。