その他の情報
調査研究
地学の普及・啓発を目的として東京地学協会は様々な調査・研究を行ってきました。現在は、我が国における明治時代以降の地学に関する研究及び調査の状況を科学史的観点からとりまとめる日本地学史編纂事業を行っています。
日本地学史編纂事業:日本地学史編纂委員会を設置し『日本地学史』の執筆を進めています。とりまとめた結果は、随時、地学雑誌において稿抄を公開し会員各位の閲覧に供し、体裁・内容などについての意見、助言を求めています。最終的には、その結果をとりまとめて単行本として出版する計画です。
地学雑誌での稿抄公開状況
章 | その1 | その2 | その3 | その4 | その5 | その6 |
西洋地学の導入(明治元年~明治24年) | 国土の調査機関の形成、学術体制の整備 地学雑誌101 133-150 | 一般地学教育 地学雑誌102 878-889 | 初期の地学研究 地学雑誌103 166-185 | |||
日本地学の形成(明治25年~大正12年) | 国際会議、文部省所管の学術関連機構、学・協会及び科学雑誌、教育・研究体制 地学雑誌104 572-588 | 国土調査業務の推進、海外探検、海外地質調査 地学雑誌105 215-237 | 研究の成果(地理、地質、岩石・鉱物・鉱床、火山) 地学雑誌106 386-412 | 研究の成果(応用地質、地震、地球物理、海洋、気象) 地学雑誌107 735-761 | ||
日本地学の展開(大正13年~昭和20年) | 国際会議、学術研究体制、学・協会及び科学雑誌、教育・研究体制 地学雑誌109 719-745 | 国土調査事業の推進、海外調査研究機関、海外調査 地学雑誌110 362-392 | 測地学、海洋学、気象学、火山学 地学雑誌112 131-160 | 地理学、地質学、岩石・鉱物・鉱床学 地学雑誌113 383-408 | 応用地質 地学雑誌113 848-860 | 地球化学、陸水学 地学雑誌115 96-109 |
戦後日本の地学(昭和20年~昭和40年) | 占領下の再発足、国際会議・国際協力事業・対外協力事業、学術研究体制 地学雑誌117 270-291 | 教育・研究体制 地学雑誌118 280-296 | 国土調査事業、防災業務 地学雑誌119 709-740 | 海洋学、火山学 地学雑誌125 269-290 | 地震学 地学雑誌126 641-652 | 地理学 地学雑誌127 835-860 |
事 業 名 | 実施年 | 事業報告または事業成果 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地学関係の重要露頭保存に関する基礎調査 | 1986- 1987 | 地学関係の重要露頭保存に関する基礎調査(中間報告)(中間報告その2).地学雑誌96 328-332、97 650-652 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本地学史資料調査 | 1972- 1984 | 日本地学史資料調査委員会アンケート.地学雑誌82 111-112, 日本地学史文献集.地学雑誌85 354-379, 日本地学欧文文献集(明治45年/大正元年まで).地学雑誌87 276-305, 本邦における大正期以降の地質学・鉱物学の発達.地学雑誌88 172-182, 明治前日本地学文献集.地学雑誌88 338-352, 日本地学史資料調査委員会-10年の歩み-.地学雑誌90 283-284, 本邦における大正期以降の地質学・鉱物学の発達(第2回).地学雑誌90 410-423, 初期の京都大学理学部地質学鉱物学教室と月刊雑誌「地球」について.地学雑誌92 266-271, 日本地学史文献集補遺.地学雑誌92 416-432, 小川琢治先生と京都大学の地理学教室.地学雑誌93 168-181, 九州大学地質学教室及び関係部門の初期の歴史.地学雑誌93 236-247, 日本地学史資料調査委員会報告.地学雑誌93 248-250, 徳永重康小伝.地学雑誌94 194-196, 北海道帝国大学理学部の創設と同学部地質学鉱物学教室の草創のころ.地学雑誌94 266-281 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「伊能忠敬の業績」編纂 | 1965- 1974 | 「伊能忠敬の業績」編纂経緯 リーフレット「伊能忠敬記念事業について」 旧伊能忠敬測地遺功表について.地学雑誌74 206-211 伊能忠敬とその周辺.地学雑誌75 48-55 伊能忠敬の伝記類と業績の評価-明治100年にちなんで-.地学雑誌76 1-21 伊能忠敬図と日本の経度.地学雑誌76 150-153 伊能忠敬作成の日本諸地図の現存するものの若干.地学雑誌76 313-321 大谷亮吉編著『伊能忠敬』の日本測量について.地学雑誌77 24-36 伊能忠敬の日本輿地全図中図.地学雑誌77-4 Plate1-2 伊能図の意義と特色-伊能忠敬150年祭記念講演 (1968年5月25日東京地学協会総会講演)-.地学雑誌77 193-222 伊能図の評価に関する諸問題.地学雑誌78 391-402 伊能図に基づいたイギリス製日本沿海図.地学雑誌79 224-236 高橋景保・伊能忠敬編「日本輿地図藁」考.地学雑誌81 131-141 「伊能忠敬の科学的業績」出版(古今書院 510p 昭和49年11月15日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
防災に関する土地条件調査(静岡県より受託) | 1963- 1966 | 実施経緯
1963年度天竜川流域の防災地学的調査報告書並びに1964年度、1965年度及び1966年度静岡県防災地学調査報告書 表示 隠す 富士山および岳南地域の防災上の諸問題-1964年度静岡県防災地学調査報告書より-.地学雑誌74 113-130 静清地域の軟弱地盤とそれに基因する災害の予測(1) (2).地学雑誌75 226-248,282-293 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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50万分1土地分類図(表層地質図、地形分類図及び土壌図)のうちⅡ東北地方、Ⅲ関東・中部地方(経済企画庁より受託) | 1963 | 経済企画庁国土調査課(1967)土地分類図(表層地質図)1:500,000Ⅰ~Ⅵ 経済企画庁国土調査課(1968)土地分類図(地形分類図)1:500,000Ⅰ~Ⅵ 経済企画庁国土調査課(1969)土地分類図(土壌図)1:500,000Ⅰ~Ⅵ (注)表層地質図は深田地質研究所と共同して実施。東京地学協会の作業後、1964年から1966年にかけて深田地質研究所が表層地質図、日本林業技術協会が地形分類図及び土壌図について、Ⅰ北海道地方、Ⅳ中部・近畿途方、Ⅴ中国・四国地方、Ⅵ九州地方及び総合調整の作業を行い全体を完成させた。成果は国土交通省のウェブサイトで閲覧できる。 日本で発行された土壌図について 地図2 22-38 p34 書評:経済企画庁国土調査課(1969)土地分類図(土壌図)1:500,000 ペドロジスト12 120-121 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地域計画の基礎としての地域区分とその地図表現に関する研究(建設省補助) | 1963 | 研究計画 地域計画の基礎としての地域区分とその地図表現に関する研究 1964年3月 社団法人東京地学協会 211p 表示 同上復刻版 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
県央地区工業用地下水調査(神奈川県より受託) | 1961 | 地下水調査報告書(県央地区地下水調査)昭和36年3月 神奈川県 64p 表示 隠す | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
チリ地震災害に関する地学的調査研究(朝日新聞社より受託) | 1960 | 中・南アンデス山地の地質概観(とくにチリ地震に関連して).地学雑誌70 28-37 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東亜地質鉱産誌編集(一部米国地質調査所援助) | 1950- 1965 | 東亜地質鉱産誌 全3巻 Geology and Mineral Resources of the Far East 3 volumes 1:250,000 Geologic Maps Far East 127 sheets 満洲-華北、特に熱河の中生界層序・火成活動および地質構造 地質学雑誌68 152-161 東亜地質鉱産誌編集委員会 (その1) (その2). 地学雑誌78 153-167 東亜地質鉱産誌目次.地学雑誌78 168-175 東亜地質鉱産誌編集委員会 (その4) (その5) (その6). 地学雑誌85 43-60 Far East Geologic Maps, 1955-1960 U.S. Department of the Interior (1997) Reports and Maps of the Military Geology Unit 1942-1975: Open-File Report 97-175 130p 87 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
支那地学調査 (第1回海外調査) | 1911- 1916 | 石井八万次郎著楊子江流域(1913) 支那調査報告(第一回)(第二回)(第三回)(第四回)(第五回) 地学雑誌26 321-331、405-420、571-586、651-666、733-747 支那調査報告第二回(第一回)(第二回)(第三回)(第四回)(第五回)(第六回)(第七回) 地学雑誌27 93-106、271-289、453-469、553-565、631-644、713-730、799-813 野田勢次郎編中支那及南支那(1917) 支那地学調査報告 第1巻、第2巻(1917) 支那調査地形及地質図第1帙(1917) 支那地学調査報告第3巻(1920) 地形地質図第2帙(1920) 化石図譜(1920) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
有珠火山噴火に関する調査 | 1910 | 有珠嶽火山破裂調査概報.地学雑誌22 781-794、862-874 有珠山噴火概報.地学雑誌23 1-20 有珠火山(1911) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小笠原島,硫黄島付近の海底火山の噴出調査 | 1905 | 新硫黄島視察談.地学雑誌17 625-638、702-727、第30、31図版 讀新硫黄島視察談.地学雑誌18 120-126 小笠原火山と富士火山帯との関係に就て石井君に答ふ.地学雑誌18 192-198 佐藤君の高教を深謝し卑説を陳ず.地学雑誌18 335-348 再び豆南諸島と富士火山帯に就て.地学雑誌18 407-414 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
釜山京城間及京城義州間の地形、地質、産業の調査 | 1899 | 韓国通信.地学雑誌11 583-584、631-634 朝鮮漫遊談.地学雑誌12 4-11、59-71 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
津軽半島石器時代竪穴遺跡調査 | 1897 | 日本本州に於ける竪穴發見報告.地学雑誌10 129-139 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
紅頭嶼探検 | 1897 | 臺彎通信紅頭嶼行.地学雑誌9 519-521 紅頭嶼通信.地学雑誌10 29-34 紅頭嶼の土人は如何なる種族より成るか.地学雑誌10 419-428 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
遼東半島地方探検 | 1895 | 遼東半島巡回探査上の小話.東京地学協会報告23 353-378, 遼東半島占領地の地理地質巡検の報告(第一稿)(第二稿).東京地学協会報告24 501-513, 633-651 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種子島及び屋久島探求 | 1894 | 種子島及屋久島探検報告(第一回)(第二回)(第三回).東京地学協会報告22 107-128、207-226、379-391 種子島及屋久島探検記.地学雑誌7 1-9、68-72、190-204、410-415 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
千島群島占守島の気候・潮流・北光・地理・物産等,地学上に関する調査 | 1893 | 千島国占守島探検誌.東京地学協会報告23 379-453、471-617 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
吾妻山噴火調査 | 1893 | 吾妻山の破裂.東京地学協会報告21 205-241、地学雑誌5 533-540 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「ニカガラ運河開鑿事業取調書」編纂 | 1890- 1892 | ニカラガ運河開鑿企業に就テ 東京地学協会報告16 523-539 ニカガラ運河開鑿事業取調書.東京地學協會報告號外 68p 明治25年6月30日 表示 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
太平洋人類学調査 | 1889 | 太平洋諸島経歴報告書(第一回)(第二回 「ガム」島実験誌)(第三回 「ガム」島実験誌第二)(第四回 ガム島実験誌第三)(第五回 グアム島実験誌第四)(第六回グアム島実験誌第五)(第七回 グアム島実験誌第六)(第八回 フィージー群島実験誌第一)(第九回 フィージー群島実験誌第二)(第十回 フィージー群島実験誌第三)(第十一回 サモア群島実験誌)(第十二回 サモア群島実験誌の二)(第十二回別録 フィージー群島気象表)(第十三回 サモア群島実験誌の三).東京地学協会報告15 547-561、575-599、16 5-37、71-98、247-277、345-388、465-486、17 239-258、365-384、18 25-38、123-152、189-210、211-221、371-393 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
The Admiralty Manual of Scientific Inquiry(英国海軍士官視察指掌)訳述 | 1881 | 學海探求之指針(海軍水路部訳述分と合わせて1888年海軍水路部より刊行)及び 同追補(1889年水路部より刊行) 訳述分担 批評:學海探求ノ指針.地学雑誌1 227-228 |
注1)1945年以降は協会資料による。
注2)1945年以前は地学雑誌及び東京地学協会報告の協会記事による。
注3)参考文献の東京地学協会報告は、ゆまに書房による復刻版のページを示す。
注4)この表の事業報告または事業成果のうち、地学雑誌掲載記事は、J-STAGEの地学雑誌のページ(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jgeography/-char/ja/)、東京地学協会の刊行書籍、地図はこのウェブサイトのウェブ図書室のページ (/library)から閲覧できます。